(3) 昼寝をしていた時に起こりました。


 

死んでいても生きていても違いがないのではないかということを考えるほど、気持ちが落ちるとことまで落ちてしまってからも、とりあえず自分がしなければいけないことをやり続けるしかないと毎日を過ごしていました。

 

そんな感じなので、常に倦怠感もあり、心も身体もスッキリすることがほぼない日々でした。

 

もともとぐっすり寝られるということはあまりなく、夢もよく見るうえ、その夢もとてもリアルで、あー疲れた!と言いながら目を覚ますほどでした。

 

そして、この年は今まで小さな弟のようにかわいがってきた犬が亡くなったり、その後も個人的な決断がいくつもあり、気づかないうちに精神的にどんどんと張りつめていっていたようです。

 

以前から、背中の張りや胃痛よくありましたが、それも変わらずで、ひどい時は痛みで眠れないこともありました。

 

このような状況は、エネルギー的な話で言うと、波動が低くなっている状態で、もちろん良くはありません。

 

けれども、当時の私は、ただ体調が悪いぐらいにしか思っておらず、それをどうにかする術も知りませんでしたから、そのままやり過ごしていました。

 

すると、不思議なことが周りで起こるようになりました。

 

車の運転をしていると、カーナビの画面が急に変わったり、カーナビの音が急に大音量になったり、他にもいくつか不思議な現象がありました。

 

これが昼間ならさほど思わなかったのでしょうが、夜にやられるとすぐにビクッとなる私にはかなりキツイものがありまして、しかも、霊感が強いという人たちからいろんな話を聞いているので余計に怖くなり、気持ちはさらに急下降していきました。

 

そして、究極は昼寝をしていた時に起こりました。

 

夜ぐっすり寝られない分、仕事の合間に昼寝をしていたのです。

 

そのうち眠気もおさまって意識がはっきりとしてきたのですが、そのまま横になっていました。

 

すると、5,6人ほどの男女の声が頭の中(上)あたりで交差するように聞こえました。

 

その中の声の一人は私の知っている人でした。

 

その人たちは会話をしているわけではなく、それぞれが話している声がただ交差しているという感じです。

 

私はこの時、何の躊躇もなく、

 

「うるさい!!」

 

と思いました。

 

その瞬間、「ヤバい!」と思いました。

 

何がヤバいかというと、この声たちに「うるさい!」と思った自分がヤバいと思いました。

 

それまでは自分の声が頭の中で話し続けて止まらないということはよくありました。

 

そういう時はたいてい自分は疲れているんだと理解していましたし、そういう時は気を付けないといけないなと思っていましたが、さすがに「うるさい!」と思ったことはありませんでした。

 

ついに自分は精神病になったのかと、ひどく怯えました。

 

そういう方面にはずっと興味があったので、思いつく病名をいくつか検索して確かめようとしました。

 

でも、どれも全く当てはまらないのです。

 

自分で自分が何かの病名に当てはまるような感じはしないし、勇気を出して母や友人、彼氏にも確かめましたが、そんな感じはしないと。

 

じゃあ、何なんだ?と謎が深まりました。

 

それで、霊感に強い人に聞いてみると、

 

「え?そんなのしょっちゅうだよ?」との返事が。

 

なんだ、そうだったのか、と嬉しいような嬉しくないような安堵感が広がりました。