(4) 次は美しい映像が繰り広げられる。


5,6人ほどの声が頭の中(上)で交差するように聞こえたことを、「そんなのよくあることだよ?」と霊感が強い人に言われ、「はぁ、そんなものなのね」と、どこか安堵したような、そうでもないような不思議な気持ちになりました。

 

波動整体をしていた人に聞いた話をふと思い出しました。

 

霊が見えるということは、霊と同じ、もしくは似たような波動にあるということ。

 

これは、ラジオの周波数みたいなもので、その番組に周波を合わせると番組が聞けるのと同じ。

 

その時は、ふーんと思いながら聞いていましたが、これと同じってことなのか?と首を傾げていました。

 

けれども、私が聞こえた声の中には知っている人の声もありました。

 

うーん。。。謎は深まっていきました。

 

 

複数の声が聞こえたのは、その一度きりでした。

 

それから、今度は不思議で綺麗なものを見るようになりました。

 

 

朝方、目は覚めているのだけれど、まだ起き上がりたくなくて目を閉じて横になっていました。

 

すると、緑にあふれた山間のような風景が見えました。

 

ハイジの世界のような、そんな美しい緑豊か風景を下に眺めながら、まるでハイビジョン放送のように低空飛行で映像が流れていました。

 

青空はどこまでも広く、緑との対比が素晴らしく美しいのです。

 

夢とは違い、意識ははっきりしているのに、瞼を閉じればその映像がスピーディーに流れていくのです。

 

その美しさに、ただ見惚れるばかりで、映像をしばし楽しんでいました。

 

へー、こんな綺麗なものを見られてラッキーとしか思わなかった私は、母に「こんなの見たよー」と話しました。

 

その時、母は困惑した顔をしていました。

 

そうか、普通はこんなの見ないのか、それは困惑するよね、と、この美しさを共有できないことに少しガッカリしたのでした。

 

そして、次の映像を見たのも、美しい風景を見た朝と同じ状況でした。

 

それは、幾何学のグラフィック映像でした。

 

これは言葉でうまく説明できないのですが、しいて言うなら、ルービックキューブのような柱もしくは三宅一誠の手提げカバン(ご存じのかたいらっしゃるかな?)のような柱がいくつもあって、それらがすべて繋がっていました。

 

そしてとてもカラフルで、その柱たちが生きているように途切れることなく動き、高さを自由に変え、その映像が流れていくのです。

 

これも形容し難いほど美しく、これをパソコンとかで再現できる技術があれば!なんて思いました。

 

美しいものを見ることが出来て満足している一方、私は一体どこに向かっていってるんだろうという不安も少しずつ大きくなっていたのでした。