(5) 私の『志事と死事』の答え。

 

美しいものが瞼の裏で繰り広げられてからのその後、そのこととは関係ない個人的な出来事でひどく思い悩んでいました。

 

自身の結婚も決まりつつあり、そうなると関東に引っ越すことになるので、当時地元で自分が運営する英会話教室をどうしていくべきかについても悩んでいました。

 

重なる時は重なるとはこのことを言うんだなー、なんて思っていましたが、今振り返ると、それまでの自分を見つめ直して、様々なことを清算する時期でもあったのだと感じています。

 

そんな時、大人の生徒さんがこんなことを教えてくれました。

 

「千葉から数か月に一回ソウルリーディングをしにくる人がいるんですが、受けてみますか?」

 

特に悩んでいる話をしたわけではないんですが、私がそういうことに興味がありそうかなと思って話してくださったそうです。

 

その方は、年に1,2回心の薬箱のような感じでセッションを受けていらっしゃるそうです。

 

へ~!面白そう!という好奇心が湧いてきたというのもあるのですが、いろいろ悩んでいた私にとって救いのようなお誘いでもありました。


 

ソウルリーディングの日を迎えるまでに質問を考えて紙に書いておくとスムーズだよとお聞きしたので、紙とペンを持って一度自分の頭を整理してみることにしました。

 

60分という時間の中で、どのくらいまでなら聞けるんだろうと考えながらも、ぐちゃぐちゃになっている自分の思考を整える良い機会をもらえたなと思ったりしていました。

 

当日を迎え、約束の場所に緊張しながら向かいました。

 

部屋に通された時、とてもクリアな空気を感じて、初めてお会いする目の前にいる女性に、素直になんでも聞けそうな気がしました。

 

Midoriさんというその方に、これからの結婚のことや亡くなった犬のことや家族のこと、いろんなことを聞きました。

 

一通り聞き終わって、スッキリとした私に、

 

「あと5分ありますが、最後にお聞きしたいことはありますか?」

 

とおっしゃってくださいました。

 

あ!そういえば!とここで、『志事と死事』の話を思い出しました。

 

その話をMidoriさんにすると、目を閉じ、ソウルとコンタクトを取っていらっしゃいました。

 

そして、ペンを手に取り、紙にこう書いていらっしゃいました。

 

開かれた社会をつくる

 

 この言葉を聞いて、不思議と胸のつかえが取れたような、今まで開かなかったカギが開いたような、何かスーッとするものを感じました。

 

 

「これを聞きに今日はいらっしゃったんですね。」

 

あー、そうだったんだーと何の疑いもないほど、すべてが整った、そんな感じがしたのです。