【7】緑色の珠。その1

 

祖父とのお別れの際には、多くの方が集まってくださいました。

 

そして、私の夫や夫の両親も、遠いところを足を運んでくれ、精神的にも本当に支えてくれました。

 

火葬場でも家族みんな泣きすぎるぐらい泣いて、お葬式の慌ただしさがありながらも、悲しみに包まれて、すっかり気落ちしていました。

 

お葬式は無事終わりましたが、その日の内に七日法事も済ませるため、その後、いつもお世話になっているお寺へと親戚一同向かいました。

 

こちらのお寺にも本堂に阿弥陀如来様がいらっしゃって、そこでお経を唱えます。

 

お経の最中、急に身体が重く感じられたので、もしかしたら何か話されたいことがあるのかなと思い、聞いてみました。

 

「緑の珠を持って、あるお寺に行ってほしい」とおっしゃられました。

 

お経の最中ですし、人も多くいるので、あまり集中してお話は出来ず、わかりましたとだけ答えて、その時はそのままにしていました。

 

そのあるお寺とは、私の実家がいつもお世話になっている昔から馴染みのあるお寺です。

 

そして、その緑の珠とは、癒しのエネルギーであるとだけお聞きしました。

 

 

 その夜、不思議な夢を見ました。

 

私は夢の中で自分自身の除霊をしていました。

 

やり方はすっかり忘れましたが、なんだか一生懸命やっていました。

 

次の日、自分のソウルにその変な夢のことも含めて、緑の珠のことを聞いてみました。

 

「緑のエネルギーは人々を癒す力があるから、今すぐお寺に持っていかなくても、しばらくは自分で持っていて、祖父がいなくなって悲しんでいる人たちのための癒しとして使ったらいい。」

 

「夢の中の除霊のことは、自分自身の悲しみや怒りなどの感情がたまると、自分自身をメンテナンスするために、勝手にやっていることがある。」

 

そんな風に教えてくれました。

 

なので、その日の夜は、祖父母の家に泊り、祖母の昔の話を聞いたり、頂いたエネルギーを使って祖母の背中をさすったりしていました。

 

「Megumiちゃんの手は、温かくて気持ちいいね~。なんで、そんなに温かいの?熱いぐらいやわー。気持ちがいいねー。そんな才能があったんやね。」

 

と、祖母はとても喜んでくれました。

 

貰ったかいがあったなって思いました。

 

ちゃんと人の役に立ってるんだなって、とても嬉しく思ったのでした。