【19】蔵王に行く。


夏も終わり、秋の風を少し感じ始めた頃、どこか温泉に行きたいという夫が今度は蔵王に旅行に行こうと誘ってくれました。

 

蔵王と言えば、チーズとかバターの乳製品のイメージしかない私。

 

美味しいモノが食べられたらいいなぁ、ぐらいに思っていました。

 

蔵王と言えば何があるの?と夫に聞くと、ここはみんなお釜を見に行くんだよと教えてくれました。

 

けれどこの頃、御嶽山も噴火し、近隣の山も少し危ないのかなぁと気になりましたが、なるようになるか!と思い行くことにしました。

 

その前日、いつものように自分のソウルと話をすると、お釜の上に龍がいて、私のエネルギーでその龍をお釜に入れて地下にエネルギーを循環させるようなことをしに行くのだと聞きました。

 

フムフム、だから今回は蔵王なんだなと思いながら、向かいました。

 

蔵王は天気が非常に悪く、お釜に向かっても何も見えないかもしれないと言われました。

 

天気が良くてもお釜をはっきりと見るのは難しいらしく、前日もとても晴れていたのに見えなかったそうです。


果たしてうまく行くのかなと少し不安になりました。

 

私たちは町から出ている無料のバスで向かったので、お釜の近くに行くには麓のようなところからスキー用のリフトに乗るとのことでした。

 

雨風はどんどんとひどくなり、お客は私たちだけでした。

 

リフト乗り場ではすでにストーブがたかれているほど気温が下がっています。

 

乗り場の人たちは「お釜が見えるといいね」とみんな優しく声をかけてくださいます。

 

そんな中、カッパも購入し、リフトに乗ってお釜に向かいました。